ajims diary

！！Gulliver！！

いよいよ来月完走となる、

「世界のごちそうアースマラソン」。

その会場となる料理店「世界のごちそうパレルモ」の店内には、

いろんなものが飾られているんだが、

その中に、世界の子供達の笑顔と並んで、世界のお札。

ここに、先日紹介した、

シンガポールのお札を寄付してきた。

参照過去日記：2012-03-19 [月] 実はね、俺も２泊だけ参加したの。シンガポール。Ｐｔ.３

近いうちに、壁に貼ってもらう事になったわけだが、

現在、すでにお客さんが持ち寄ったものなど、

３カ国のお札が壁に貼られるのを待っている状態なんだそうで、

それを見せてもらった。

上から、

北朝鮮、韓国、コスタリカ、の紙幣だ。

北朝鮮のは、

子供用の玩具のようなかわいいものだが、

これは、実際に北朝鮮国民が仕様するものではなく、

かつて、外国人用に兌換券（通称パックントン）として発行されていたものらしい。

つまり外国人専用紙幣って事。

２００９年に、北朝鮮が１００分の１のデノミ（リデノミネーション）

を行ったのは記憶に新しい。

このデノミでは、

新旧通貨の交換にあたって、

一世帯あたり10万ウォン（約3000円）の上限額が設けられ、

それを超える現金は事実上紙切れと化す。というものだった。

すると当然、市民が、

中国人民元や米ドルへの両替を求めて闇市場に殺到し、

大混乱に陥ったそうだ。

このデノミにより政府は、

自由市場で経済力をつけてきていた中間層の、

違法と見なせる蓄財を没収し、

社会主義体制を維持する方向で、

一定の成果を得る目的があったと言われている。

しかし、

事実上の労働賃金引き上げ、

外貨の流通も禁止され、

商品価格混乱により市場は閉鎖、流通は一時停止に陥り、

デノミの直後から凄まじいインフレとなり、

新ウォンの価値はデノミ実施２ヶ月で１０～２０分の１以下になったそうである

やりかたがメチャクチャやったんやな。

政府は、

銀行預金者への「優遇」レートを設定をしたり、

１世帯あたりの交換額が旧１０万ウォンに満たない世帯には、

「配慮金」として一人当たり新５００ウォンを支給したりしたが、

混乱は続き、

翌年、労働党計画財政部長なる人物が、

デノミに伴う経済混乱の責任を問われ、

処刑されていたことが明らかになったそうだ。

恐ろしい。

日本でも、

結局、実施には至らなかったが、

２年前くらいに、デノミが検討されていたらしい。

知らなかった。

北朝鮮国民の生活については、

詳細な情報が無いが、

都市部の生活、農村部の生活、

どんな”幸せ”があるんだろうか、

感じてみたいものだ。

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