ajims diary

！！Gulliver！！

素晴らしい夕焼け体験をした後、

夕食に出かける前に、

いったんタローさんの家に戻ってきた。

漆黒の闇に浮かび上がる楽園のようだ。

明かりの周りには、

ヤモリが現れる。

彼らは、光に集まってくる虫たちが大好物。

人間にとっては、ある意味有益な生物なのだ。

しかし、

数時間後に、一匹のホタルを狙うヤモリ君を見る事になるとは、

想像していなかった。

夕食は、宮古諸島最高の料理店と言われる「琉宮」へ。

（参照：食べログ：「琉宮」）

ここでは天才シェフと名高い加賀谷氏が、

主に地元の食材を使って、

和風や、イタリアン、アジアン、の料理に仕立て、

それをリーズナブルに楽しめるという類い稀なお店。

今日の料理をコースにしてもらって楽しんだんだが、

これが、どれもこれもたまらんウマい。

ヤシガニ、アカミーバイ(ハタ)や、

アバサー(ハリセンボン)、

他、鰹の自家製カラスミなど、

様々な伊良部特産品を、

趣向を凝らした料理で味わった。

パスタもたまらんウマかった。

このお店が本土にあったら、

間違いなく予約のとれないお店になるだろう。

沖縄料理はウマいもんじゃない。

という説があるが、

それは、単にいいお店が沖縄には少ないというだけで、

そもそも間違いである。

という説に我々も賛成である。

伊良部産泡盛に気持ちよく酔い、

一同大満足で店を出た。

家に帰る前に、”佐和田の浜”に寄り、

夜のビーチを楽しんでから帰る事になったんだが、

ここでアクシデント！

タイヤがパンクした！

うまい具合にポツンとひとつ街灯があったので、

車を停め、タイヤ交換を始めると、

一人の島人が無言で近づいて来て、

作業に参加し始めた。

しかし、

我々の前に言葉の壁がたちはだかる。

その島人は、

日本の標準語を使って話してくれるのだが、

発音が違うので、

意思疎通が難しいのだ。

パンク～島人との出会い～

琉球語と呼ばれる言語については、

またあらためて書きたい。

我々は、

錆び付いて外れない後輪の交換をあきらめ、

パンクしたタイヤのままで、

ゆっくりと夜のビーチへ向かった。

ビーチでは粉のような小さな星までが空を覆いつくし、

遠浅の海がさざ波をたてている。

たまらず、全裸になり海に浸かった。

うら若き乙女達がいるが、

お互いには暗くてシルエットしか見えないので、

問題ない。

去年に続き、今年の夏も、

とうとう一度も泳ぐ事がなかったとあきらめていたんだが、

まさかこんな形で実現するとは思いもよらなかった。

星空をなんとか写真に収めようと頑張ってみた。

砂地にカメラを置いて手で固定した程度では、

やはり少々ブレてしまっているし、

星もある程度の数しか写っていないが、

それでも、都会でみる星空とは段違いの密度である事が、

見てとれる。

タローさんの家に帰り、

熱い風呂に入って、

ハンモックで居眠り。

別に寝床は用意されていたのだが、

これで寝てみたかったのだ。

慣れない姿勢と環境のせいか、

明け方に目覚めたので部屋に入って寝直した。

明日は午前中にこの島を出なければならない。

それを想うと切なくなるが、

また来ればいいさ。

南国の空気がそうさせるのか、

身も心もチカラが抜けた感覚で、

すぐに眠りに落ちた。

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