！！Gulliver！！
連日の地震、津波の報道を見聞きして、
落ち着きのない精神状態である。
親しい関東在住のミュージシャンに聞くところ、
結構、地元でのステージが中止になっているそうだ。
今日、いつものガリスタ近所の名店へ行くと、
久し振りに会う２０代の若者が居た。
彼は、元Ｆ１パイロットの"片山右京"にそっくりなので、
俺は彼の事をいつも「右京！」と呼んでいる。
彼のそばに腰を下ろし、
彼が一緒に来ている仲間と何を話しているのか、
しばらく聞いていた。
これまで知らなかったのだが、
どうやら彼は、なんと気仙沼の出身らしい。
両親も、祖父母も、気仙沼に住んでいるそうだ。
連絡がとれないが、
神戸に居ては、どうする事もできない。
今はまだ、仕事を放り出して、
家族を探しに行くべき時ではないだろう。
彼の家族が無事であることを知りたい。
そこにいる者が、全員そう思っていた。
ネット上では、被災者の安否確認用に、
携帯電話各社が、災害伝言板なるものを設置している。
それらは、
電話が使えないと役に立たないし、
ＰＨＳの会社も含めて、５社ほどあり、
ひとつにまとめなきゃ、使いにくいだろう。
なんて考えていたんだが、
去年の春頃から、
各社共通して検索できるようになっているそうだ。
google社は、
「Person Finder」という安否確認ツールを提供している。
避難所の名簿を閲覧できるサイトもあるらしい。
Twitter(ツイッター)や、Skype(スカイプ)、Facebook(フェイスブック)、
も、大活躍しているそうだ。
さすがに、
これらにアクセスする方法が、何一つない場所にあっては、
望みの情報を入手する事も困難だろうが、
彼の家族の安否が確認できる日も、
近いうちに訪れるに違いない。
そう願う。