ajims diary

2011-10-27 [木] 宮崎に来ています。（八紘一宇）

！！Gulliver！！

朝から宮崎入り。

世界のゴッちゃんと明日演る、

県立芸術劇場にやってきた。

（ｐ：後藤浩二、ｂ：島田剛、ｄｓ：Gulliver）

画像の説明

そして、午後から少し、

市内を案内して頂いた。

おなじみグルメ日記は、

後日あらためて書くとして、

市内観光で印象深かったのが、

市内の平和台公園にそびえ立つ、「平和の塔」。

別名「八紘一宇の塔」

昭和１５年に建てられた。

画像の説明

八紘一宇（はっこういちう）とは、

「天の下では全ての民族は平等である。

天下を一つの家のようにしよう。」という、

第二次世界大戦中の日本で、

大東亜共栄圏の建設にあたっての、

標語（スローガン）として用いられた言葉なんだそうだ。

画像の説明

塔の裏側には、

紀元２６００年という文字が刻まれている。

あれ？

今２０１１年だよな？

どういうことか。

これは、

神武天皇から始まる「皇紀」２６００年という、

意味なんだそうだ。

画像の説明

「八紘一宇」という言葉を、

大東亜戦争を肯定する最悪な言葉だという捉え方もあるが、

そもそも造語した人物は、

戦争批判と死刑廃止を訴え続けた人なのだそうだ。

「人種も風俗もノベラに一つにするというのではない、

白人黒人東風西俗色とりどりの天地の文、それは其儘で、

国家も領土も民族も人種も、各々その所を得て、

各自の特色特徴を発揮し、燦然たる天地の大文を織り成して、

中心の一大生命に趨帰する、それが爰にいう統一である。」

と記している。

「日本のシンドラー」と呼ばれる、杉原千畝さんの他、

樋口季一郎少将、安江仙江大佐という軍人も、

八紘一宇の精神のもとで、

ユダヤ人を迫害から保護したり、逃したりしたと言われているそうだ。

（杉原千畝さん自身は、

人間として当然の事をしただけだと言っているそうだが。）

杉原千畝さん参照過去日記

「八紘一宇」

直ちに、この言葉を全面的に肯定するわけではないが、

この言葉の理想を純粋に信じて戦った日本の人達がいたこと。

それに助けられたのかもしれない何万人ものユダヤ人がいたこと。

そしてこの理想のもとで欧米列強の支配から解放されたことを、

心から喜んだアジアの人々がいたと言われていること、

そして勇気づけられた多くのアジア人が、

欧米列強の支配から逃れるために立ち上がったと言われていること。

先の戦争では、

少なくとも、そういう一面もあったことを、

心に留めておこうと思っている。

この塔の前には、

こんなものもあった。

画像の説明

これは、この塔が、

東京オリンピックの時の聖火リレーの、

スタート地点となった事を示している。

戦時の諸外国から集められた石が使われ、

一種異様で巨大な、異国風のこの塔、

当初は、平和の塔というネーミングに、

少々違和感を感じる気がしていたが、

これでいいのだ。と、

だんだん思えるようになってきた。

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